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現代の車(おおよそ1980年代〜)はマイクロコンピューターによる電子制御装置(以下ECU)によって、どのような状況下でも何の不具合も無く走行できるようになってきました。自動車メーカーは、日々テストを繰り返し、収集されたデータをもとに、制御プログラムの開発、研究をし、改善と性能向上に努めております。

もっと解りやすくいえば、真夏の炎天下でも、真冬の極寒の状況でも、山(高地)に行っても海(低地)に行ってもイグニッションキーを回せば一発でエンジンが始動し、問題なく走行できるように自動車メーカーは見えないところで努力をしているということです。

このように万能といわれるノーマルのECUは、マフラー、エアクリーナー交換までのライトチューン位までにはなんとか対応できますが、それ以上のチューニング(たとえばターボチャージャーやカムシャフトの仕様変更、排気量アップ)には全く対応できず、そのままでは燃調が合わないためアクセル全開してしまうと間違いなくエンジンブローしてしまいます。 つまりエンジン出力が変わってしまう要素をもった部品交換をした場合、ECUの補正範囲と固定データを超越してしまい、ノーマルのECUは全く対応できないのです。

話は少し逸れますが、新型の日産GTR(R35)は、歴代のGTR(R32,R33,R34)の時代には考えられなかったかなり強固なプロテクトが施されているようです。
おそらく国土交通省からかなり厳しく圧力をかけられたのでしょう。
「一般道では180Km/hリミッター(絶対解除できないように)が働き480馬力のスペックが凶器と化さないように対策をしなければ、認可は降ろさない。」とでも言われたのでしょう。・・・・・(でも輸入車に関して規制が無いのは何故?外国に弱いお役所体質なのでしょうか。)

それとは別に不本意にブローしてしまった車両をメーカークレームで修理させられることに堪忍袋の尾が切れたのか、「日産が指定したR35GTR専門工場で整備された記録」を最重要項目におき、一般の整備工場、カーショップなどで整備、(チューニングはもっての他)されたものに関してはクレーム対象外になる可能性大(おそらく絶対ダメ)。というシステムをついに実行に移してしまいました。管理の届かないところでの故障は面倒見きれないということなのでしょうね。まぁその前がサービス良過ぎ(甘い)で自分の首を絞めていたようなところも無きにしもあらず・・・保障期間中の無償修理の代償を考えると、仕方の無いことかも知れません。

実際RB26のエンジンはグループAで600馬力以上の出力で使用することを前提で開発されたエンジンです。ノーマル(280馬力)で走っている分にはそう簡単にブローするエンジンでないことは既に実証済みです。
逆をいえばノーマルで走っているぶんには簡単にブローしないエンジンを、あっさりとブローさせてしまう・・・これがチューニング(ECUのセットアップ)をするということの代償と言えるでしょう。



ECUのチューニングとは、実際内部のプログラム&データ(実際は16進数機械語で8ビット、16ビット)をエンジンやその車輌の仕様、走行条件に合わせてデータの調整をすることです。ノーマルの車輌とは明らかに違った走行特性を持つ車輌に生まれ変わります。


手順として
  • タービンやカムなどの仕様変更(部品交換)された車両は、各部品の慣らし(あたりを取る)を(その部品により100Km〜3000Km)行います。
  • ECUのセッティングに必要な機材を取り付けます。
  • 最初に始動冷間時のアイドリング時の調整をします。
  • 暖気が終了したら、1/8、1/4、1/2スロットル、のアクセルのつき、レスポンスを調整し、徐々に回転域と、ターボ車の場合は加給も少しずつあげていきます。いきなり回転と加給をあげるような運転をしてしまうと、アクセルの踏み方で乗り手によっては不具合が発生してしまいます。以外に重要なポイントと言えます。
  • 全領域の各マップ、スケールを実際にアクセスさせ空燃比を確認しながら適切かつ不具合が無いように調整する工程です。年式の古い車になればなるほど個体差がはっきりしてくるので、この工程をしっかりやるかやらないかで最終的に完成度が変わってきます。
  • 最後に1/2〜3/4スロットルから全開時の最大ブースト圧の調整を行えば完成です。 内容はかなり簡単に説明しましたが、これだけの作業をするのに最低1週間、データの少ない車輌は、1ヶ月以上の時間を必要とします。幾らデータが揃っているとはいえ、通信販売のECU(汎用チューニングROM)のように、車も見ないでその日に出来上がりってことは当社では絶対にありえません。

セッティングの前はいつも機材、配線で大変なことに・・・

セッティングに欠かせないものその1。ノートパソコン。9821ノート(今では骨董品?)

セッティングに欠かせないものその2。TECHTOM MT2000(こいつは偉い)

セッティングに欠かせないものその3。計測機類一部(勘だけではセッティングは出来ません)

セッティングに欠かせないものその4。ロムライター、ロムイレーサー。(基本ですね)


チューニングされた車輌はノーマルに比べ、エンジン出力が上がっている分、エンジン、ミッション、デフ等の寿命はどうしても短くなってしまいます。常日頃、異音、水温、油音、油圧等、変化に気を配ってあげることで、より長く乗り続けることができると考えます。
油脂類、消耗品の交換も、定期的(早めに)に、かつハイグレードのものに交換してあげましょう。

幸いなことに、当社でセットアップし、ユーザー様に納車さされた後に、データの入力ミス、判断ミスでブローした車輌は1台もございません。
(その後、数万kmを走行し、ピストンリングやメタル等が消耗してしまったケースを除きます)
それはセッティングをする前にお客様の車を事前にしっかり点検し、ブローを未然に防ぐというチューンドカーの最も重要な要素で、極めて当たり前のことだと考えます。

当社ECUはサーキット走行を前提にセットアップされています。
一般道のみでご使用の方には、各リミッターを付加させていただきます。
サーキット走行と一般道の両方で使用される方には、データチェンジャーをご用意しております。一般道で当社ECUの使用の際は、「一般道用のデータで走行します」という主旨の確約書にサインをしていただいております。
またご理解いただけない場合はセッティングをお断りする場合がございます。
どうぞご了承願います。







★デモカーGT−Rの写真
外見は至って普通です(室内を除く)

当社ではECUセッティングのデモ車として BNR32 GTRをご用意しております。

当車輌は筑波サーキット仕様ということで、同サーキット、ツインリンクもてぎロード コースで現車セッティングをいたしました。

乗り心地が悪い(硬い)のと、クラッチがツインのため多少発進しにくいのを 除けば、低速からトルクがあり、8000回転(それ以上)まできっちり仕事をしてくれる、非常に乗りやすい仕様となっています。

今後ピストン、コンロッド、ブロックなど、仕様変更が必要になる可能性はありますが、現仕様ではその必要はなさそうです。尚、エアコンはパソコンなどの機材を汗から保護することと、人間保護(笑)のため装備されています。夏でも涼しく試乗できますのでご安心下さい。

【仕様】

  • エンジン本体 1.2mmメタルヘッドガスケット 他すべてノーマル
  • BNR34 N1 ウォーターポンプ
  • R34N1タービン改 ブースト 1.5K
  • 当社現車セッティングECU
  • BNR34 アウトレットパイプ
  • オイルクーラー&サーモスタッド&エレメント移動
  • 650ccインジェクター ×6
  • アルミデリバリーパイプ
  • フューエルレギュレーター イニシャル燃圧3.5K
  • NISMO 276L/h 燃料ポンプ
  • 純正エアクリーナーボックス 改 K&Nフィルター
  • オリジナルフロントパイプ & マフラー
  • バッテリー移設、軽量ドライバッテリー
  • TEIN社製TYPE RA プリロード調整式 ショックアブソーバー
  • F 12K/4K デュアルレートスプリング
  • R 12K/4K デュアルレートスプリング
  • OS ツインプレート クラッチ
  • リア メンバー 半リジットマウンド
  • カーツ 2WAY LSD
  • 前後 ブレンボ ブレーキキャリパー
  • 全オイル マイクロロン処理
  • エンジンオイル MOTUL 300V コンペティション
  • 6点式 ロールゲージ
  • N1ヘッドライト
  • 追加メーター
  • レース用軽量ドライバッテリー 室内移設
  • 各軽量化
  • 2名乗車 各改造申請

【今後の課題】

インタークーラー。夏が辛い。(現在は何故かノーマル)
ラジエター(特に水温が上がりすぎることはないが、真夏にエアコンをかけ、渋滞にはまると上がり気味になるので)
フューエルラインの見直し
ハイキャスの廃止。(サーキットでは限界Gを超えてしまい不具合が発生するため)
E−TSの特性変更(フロントのトルク配分(タイミングが遅い)が不足しオーバーステアになってしまうため)

【この車の助手席でも良いので乗って見たい方は】

簡単なプロフィールを添えて問い合わせフォームにてご連絡ください。
尚、この車輌は整備、バージョン変更のため、定期的に整備中になりますので突然来店されても見ることすら出来ない可能性もございますので、必ず事前にご連絡お願いします。